アーティスト(Artists)
<ピアノ>
シプリアン・カツァリス(Cyprien Katsaris)
1951年マルセイユ生まれ。キプロス系フランス人のピアニスト兼作曲家。
1972年ベルギーのエリーザベト王妃国際音楽コンクールでは唯一の西ヨーロッパ人受賞者となった。
カツァリスは、世界的なオーケストラとレナード・バーンスタイン、クルト・マズア、チョン・ミョンフン、サイモン・ラトルなどの世界的な指揮者と共演。1984年ドイツでベートーヴェン作曲/リスト編曲の「交響曲全曲」で「レコード・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞した。これまで、ソニー・クラシカル、EMI、テルデック、ドイチェ・グラモフォン、BMG-RCA、デッカ、パヴァーヌなどと数多くの録音を行い、現在は自身のレーベル「PIANO 21」で精力的に録音を行っている。
1992年、日本のNHKは、シプリアン・カツァリスと共同で、フレデリック・ショパンについてカツァリスによるマスタークラスの番組を制作、その個性的なレッスンに多くの若いピアニストが魅了された。 カツァリスは、1997年に「ユネスコ平和芸術家」に任命され、関連のコンサートに参加し、
2015年はユネスコ創立70周年の記念の年で、コンサートをユネスコ周年記念として行っている。
野山真希(MAKI NOYAMA)
東京芸術大学音楽学部器楽科、同大学院修士課程、バンクーバー音楽院(カナダ)アーティスト・ディプロマコース卒業。全日本学生音楽コンクール大阪大会中学校の部第3位、兵庫県高等学校独唱独奏コンクール第1 位および最優秀賞、ケイミークコンクール(カナダ)にてアリス・ダイアナ・ブレイ賞、第9 回パシフィックコンクール(カナダ)第3位など受賞。バンクーバー音楽院よりS.K Leeスカラシップを受賞、受賞記念リサイタル開催。バンクーバーにてソロリサイタル開催。(スポンサー:SONYおよびTOYOTA )
ルーマニア国立トランシルヴァニアフィルハーモニック、チェコ弦楽三重奏団、カルロヴィヴァリ交響楽団、バンクーバー・メトロポリタンオーケストラ、マルティヌ弦楽四重奏団、テレマン室内オーケストラ等とこれまでに共演。
野山は現在は後進の指導にあたると共に、演奏活動、コンクール審査、アレクサンダー・コブリン(ピアノ)、ケマル・ゲキチ(ピアノ)シプリアン・カツァリス(ピアノ)などをはじめとする海外アーティストによる公開マスタークラスの通訳に携わる他、公益財団法人宝塚市文化財団企画による小学校でのアウトリーチ活動も行う。
これまでに「Le Voyage」「Tempest」二枚のCDをリリース、後者は月刊紙レコード芸術にて準推薦盤に選出される。2013年よりべートーヴェン・シリーズを開催、大阪と東京にてチェロソナタ全曲(東京公演:公益財団朝日新聞文化財団の助成・浜離宮朝日ホールにて)、ヴァイオリンソナタ全曲コンサートを終える。また近年、名取裕子(女優)朗読による舞台「宮沢賢治 銀河鉄道の夜」を広島(主催:呉市文化振興財団、呉市)と山口(シンフォニア岩国 指定管理者パブリシティサービスグループ/yab山口朝日放送)にて共演。
神戸山手女子高等学校音楽科講師。日本ドイツリート協会各会員、全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)正会員。
「大人のピアノカーニバル & みんなのピアノカーニバル」大人MUSICA代表。https://www.otonamusica.com/
< 指 揮 >
平林 遼( Ryo Hirabayashi )
1988年東京生まれ。2019年9月、第1回イタリア国際指揮者コンクールにて第3位を受賞。また10月には第4回ニーノ・ロータ国際指揮者コンクールにて3人のファイナリストの内の1人として聴衆賞を受賞。19年11月にはNHK交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、山形交響楽団等のメンバーや著名ソリスト等で構成される、こがねいガラ・オーケストラを指揮し、「こがねいガラ・コンサート2019 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』(宮本益光 主演/演出)」にて、急遽代役を務め好評を得た。
平林は7才でピアノを始め、14才の時に指揮者を志し、3年後より本格的に指揮を学び始める。2011年、東京音楽大学指揮科を卒業。同大学にて、指揮を広上淳一氏に師事。2014年ロリン・マゼール氏審査の選考を経て、マエストロ・マゼール・マスタークラスに招待される。氏の邸宅にて、直接、指導・薫陶を受ける。この期間中に病により逝去された氏の、最後の弟子の一人となる。2015年、200通以上の応募から、8名の候補者の内の1人として、ムーティ氏審査による、リッカルド・ムーティ・イタリアン・オペラ・アカデミー最終選考に招聘される。ムーティ氏とのやり取りや、氏のリハーサル見学等を通じ、同アカデミー内で学ぶ。欧州留学のため、2015年始めから2017年始めまでベルリン在住。その間、オーケストラ・ジョヴァンニ・ルイージ・ケルビーニ(イタリア)、ノース・チェコ・フィルハーモニック(チェコ)、ボフスラフ・マルティヌー・オーケストラ (チェコ)、ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニック(ルーマニア)等、ヨーロッパ各地のオーケストラを指揮。その他、これまでにザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ(オーストリア)、ベルリン・シンフォニエッタ(ドイツ)、アルゴヴィア・フィルハーモニック(スイス)、 カダケス・オーケストラ(スペイン)、キャスルトン・フェスティヴァル・オーケストラ(アメリカ)、ボルディゲーラ・シンフォニー・オーケストラ(イタリア)、ステイト・アカデミック・シンフォニー・オーケストラ・オブ・カザフスタン(カザフスタン)、オーケストラ・マーニャ・グレーチャ(イタリア)、オーケストラ・オブ・オペラ・ロイヤル・ドゥ・ワロニー・リエージュ(ベルギー)等を指揮。日本国内においても、多くのオーケストラ・合唱団・オペラ公演等を指揮。その他、井上道義、クリスティアン・エーヴァルト、コリン・メッタース、ケネス・キースラー等各氏に師事。
河上 隆介 (Ryusuke Kawakami )
東京都出身。成城大学法学部を卒業後、東京音楽大学音楽学部音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。
2018年11月、ハンガリーのブダペストで行われた第2回アンタル・ドラティ国際指揮者コンクールにおいて、第2位および特別賞を受賞。2019年4月、ブダペストにおいてペーター・エトヴェシュ氏のマスタークラスを受講。2020年10月には、ブダペストMAV交響楽団2020-2021シーズンの主催演奏会を指揮、ヨーロッパ・デビューを果たした。
指揮を広上淳一、三河正典、汐澤安彦、時任康文、小林研一郎、チェロを三森未來子、八十嶋龍三、大森充、ピアノを地脇信行、山城浩一、音楽理論を久田典子の各氏に師事。また、在学中モーシェ・アツモン、尾高忠明両氏の公開レッスンを受講。
これまでに仙台フィルハーモニー管弦楽団、アンサンブル・ノーヴァ、サンアゼリア・フィルハーモニカなどに客演。
現在、Seven★Star Orchestra 常任指揮者、東京音楽大学・指揮科助教。